疲れ目が原因となり得る慢性頭痛の中で、片頭痛はかなり辛い症状だと言えます。
拍動に伴うズキンズキンとした痛みは、対処法が限られており、非常に悩ましい頭痛です。

血管拡張型頭痛(片頭痛・偏頭痛)
頭部の血管が拡張する事によって起こる発作的な激しい頭痛です。
何故、血管が拡張してしまうのかは、まだはっきりとは分かっていません。
しかし、PCのブルーライトなどの影響による疲れ目(眼精疲労)も、原因の一つだと言われています。
片頭痛の対処法
痛みが出てしまったら、静かな場所で安静にします。
光や騒音などの刺激に敏感になり、それらが痛みを悪化させるからです。
そして、血管が拡張しているので、患部を冷やす事も効果的です。
温めるのが効果的な緊張型頭痛とは逆なので、注意が必要です。
一般的な頭痛薬は、あまり効果が無いようですが、トリプタン製剤など、片頭痛に効果的な薬もあります。
頻繁に片頭痛が出る方は、病院に行く事をお勧めします。
片頭痛の予防法
はっきりとした原因が分かっていない頭痛なので、一般的な諸注意になりがちですが、ストレスや睡眠の不安定、眼精疲労、飲酒、気圧や気候、月経周期などが片頭痛の誘因になるようです。
その原因も人によって違って来ますので、自分がどんな環境の時に片頭痛が出現するのか知っておき、その悪い状態を避ける事が大事です。
どうしても避けられない環境の時は、痛みが出る前に薬を服用してしまうのも効果的です。
片頭痛を訴える方のうち、2割から4割の方は、頭痛が起きる前に何らかの症状が現れます。
急激に酷い肩こりが現れたり、閃輝暗点(せんきあんてん)という、視界に光が見える症状が現れたりします。
これらの前駆症状が現れたら、迷わず薬を服用する方が良いでしょう。
日常生活では、規則正しい睡眠をとることが大事です。
睡眠時間が足りていても、週末に寝だめをして辻褄を合わせる様な生活は良くありません。
それから、飲酒も片頭痛を悪化させます。
体調のすぐれない時の飲酒は控えた方が賢明です。