今日は、
慢性鼻炎や鼻づまりの鍼治療のお話です。

以前の記事で、喉の痛みの鍼治療の記事を書きましたが、
その時と同じ「尺沢」というツボをメインに使います。
「尺沢」は、呼吸器系の調整をする時にとても使いやすいツボで、私はよく使います。
患者さんの様子を見ながら、浅い鍼で刺激します。
当たり前ですが
患者さんの感受性や症状によって刺激の量が変わります。
鍼の太さも変わりますし、鍼を打つ深さや時間も変わります。
同じ患者さんでも、コンディションによって変えなければいけません。
この辺の加減が、鍼師の腕の見せ所ですね。
ところで、
「鍼は痛い」
と思い込んでいる方には難しい局面があります。
本来、感受性の強い方は、上手く鍼をすれば効果を引き出しやすいです。
「鍼の効きやすい人」
のカテゴリーに入ります。
でも、これまでのご本人の体験で、たまたま鍼に悪いイメージを持ってしまうと、鍼に対して拒絶する反応をしていまい、たとえ正しい治療を施しても良い効果を引き出しにくくなってしまうケースがあります。
こういう場合は、丁寧に信頼関係を築いていくしかないので、治療に時間がかかります。
お互いに損をしてますね。
仕方ないですけどね。
だから、特に初めて鍼の治療を受ける方には、悪いイメージにならないように気をつけています。