大泉井頭針灸院

足腰が痛い50代男性への鍼治療

今日は、腰痛の鍼治療のお話です。

症例は、腰とふくらはぎが痛む、50代の男性です。
立ち上がる時に腰が、歩くとふくらはぎに痛みがあります。

鍼灸師にとって腰痛の治療をする機会は多く、オーソドックスに局所に鍼を打つことも多いです。

ですが、私は、体の痛みに対する鍼治療をするときに、局所にする鍼は重要視していません
痛みの原因となっている障害に対して、適応する経穴を使うことと、
体全体のバランスをとって、患者さん自身の自然治癒力を高めることを目的としています。

局所の鍼は、目印程度です。
ここに効いてね、
というアースみたいな感覚で打っていることが多いです。

でも、これもケースバイケースで、
局所に正確に打つ鍼が効果的な場合もあります。
本当に症状次第ですね。

世の中には沢山の鍼灸師がいて、治療に対する考え方もそれぞれ個性があります。
私の言っている事は、必ずしもスタンダードとは限りません。
ただ、当院ではこういう風に治療をしています、
という情報発信しているブログですのでご了解ください。

それから、局所に鍼をするのにはもう一つ理由があります。

それは、患者さんの意識の問題です。

一般的に
鍼は痛いところに打つものだ、
という理解をしている方が多くて、説明するのが大変だからです。
あまり、こちらの鍼の流儀を一般の方に押し付けるのも良くないとも思います。

治れば良いわけですから、
治療理念のようなものは鍼灸師側がわかっていればいいのかな、
と緩く考えています。

ご興味がおありで質問なさる方には、丁寧にお答えしているつもりです。
もし、疑問などございましたら、ご遠慮なくお尋ねくださいませ。