こんにちは。
鍼治療や美容鍼を受けてみたいと思っている方々が気になるのは、鍼のデメリットについてでしょうか。
このホームページもそうですが、治療院をやっている者は、なかなかそのデメリットを積極的に公開しないですからね。
良い所ばかりを主張する様になりがちです。
そこで、今回の記事では、鍼のメリット・デメリットをしっかりと書いてみたいと思います。
でも、これは、あくまでも私見ですので、宜しく御了解下さいませ。

美容鍼のメリット
先ず第1に、西洋医学には無い観点からの治療が受けられる事です。
病院に行っても思うように改善しない、何となく不調なのだが検査をしても何も出ない、薬を飲んでもまた直ぐに悪くなる、などといったお悩みの方が、鍼灸院にはよくお見えになります。
こういった、西洋医学からのアプローチでは十分な成果が得られない方に、東洋医学的な施術が功を奏す事がまま有ります。
特に、慢性疾患の患者さんなどには、この傾向が強いですね。
美容鍼でも、ただ顔に鍼をするだけでは、それ程高い効果は期待出来ません。
やはり、東洋医学的な身体のバランスを取った上で、お顔の鍼をする事が大事なのです。
それから、薬物を使ったり、切ったり貼ったりしなくても済む事が大きなメリットでしょう。
必要な薬ならば、私も積極的に飲む様にしていますが、貰った薬を完全に飲み切る事は少ないですよね。
病院にかかる度に渡される大量の薬に抵抗を感じている方は多いと思います。
鍼のメリットは、挙げればまだまだ有りますが、これくらいにしておきます。
メリットの記事は、またいつでも書けますので。
美容鍼のデメリット
さて、今回のメインテーマのデメリットです。
一番分かり易いデメリットは内出血でしょうか。
美容鍼に限らず、鍼を打つと一定の確率で出血を起こします。
鍼が細いので、表面に血が出ないで、皮膚の下に血が溜まります。
これが、ちょうど打撲の跡の様になるのです。
千葉県では「青馴染み」って言うそうです。
痛みは無く、1〜2週間で無くなります。
「腕が良ければ出血を起こさない」
「痛点や血管を避けて鍼を打っている」
なんて言うのは真っ赤な嘘です。
出来る訳がありません。
ただ、確率を下げる事は出来ます。
でも、ゼロには出来ません。
出来る、と言っている鍼灸師は嘘つきです。
身体の治療では、体調が良くなるメリットが大きいので、内出血くらいは気にしない方が多いです。
私も「ごめんねぇ」とは言いますが、仕方ないと思っています。
数十本に一本くらいの確率で起こります。
しかし、美容鍼の場合は、様子がちょっと違います。
綺麗になる為に美容鍼に来ているのに、消えるとはいえ青あざを作られては困るでしょう。
当院の美容鍼では、ごく浅く、少ない鍼で効かせる工夫を凝らしています。
だから、確率は非常に低いです。
私は、美容鍼を打ち始めて10年以上、延べ数万人に美容鍼を施術しましたが、出血させたのは2例、そのうち1例は内出血で目蓋が青くなってしまいました。
最近は、化粧品が優れていて隠せるので、笑って許してくれましたが…
これを多いと思うかどうかはお客様次第です。
当院では「接触鍼」という当てるだけの刺さない鍼もご用意しています。
どうしても怖い方にはお勧めです。
もう一つのデメリットは、やはり料金でしょうか。
保険が適用されない鍼治療は、どうしても施術料が高くなります。
美容鍼は、一回でも効果を表しますが、期間が経てば戻ります。
本来は戻り切る前に、次の施術を重ねて、お顔の皮膚や筋肉に良い癖を付けたいところです。
回数を重ねる程に、戻りにくくなって行きます。
だから、ある程度の回数や期間、美容鍼を続けて欲しいのですが、料金がネックになる方も多いと思います。