大泉井頭針灸院

育毛ツボ 防老

【美容鍼のツボ】防老(ぼうろう)〜 アンチエイジングには欠かせない

院長の美容鍼のツボ解説、
今回のツボは、防老穴 です。

防老穴は、とてもマイナーなツボなので、使っている鍼灸師は少ないと思いますが、薄毛の治療や美容鍼の分野ではよく使われるツボです。
もちろん、私は頻繁に使っています。

防老(ぼうろう)

育毛ツボ 防老

WHO(世界保健機構)の標準経穴には無いツボの様で、略号が無さそうですね。
もし、知っている方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

頭頂部には、四神聡(ししんそう)Ex-HN1 という有名な奇穴がありますが、その中の後神聡というツボと全く同じ場所です。

ただ、目的も考え方も全く違うツボなので、別の物として使った方が良いと思います。

防老穴の場所

頭頂部のど真ん中、耳同士を結んだ線の中央に百会穴があります。
その後ろ約3センチが防老穴です。

前述した四神聡は、百会穴の前後左右約3センチに4穴を取るので、その中の後神聡と丸かぶりですね。

防老穴の効能

防老穴は、薄毛や円形脱毛症、若ハゲなどの頭髪のトラブルの特効穴です。

もう、30年以上前になりますが、閻(えん)先生という中医学の大家が来日しました。
閻三針えんさんしん)と呼ばれる脱毛症の鍼の創始者です。
当時、テレビなどのメデイアにも取り上げられ、鍼灸師の間ではかなり話題になりましたが、まだネットも無い時代ですから、今ほど情報が拡散しませんでした。
また、かなり難しい鍼術で、創始者の閻先生以外の鍼ではイマイチ、という噂もあったりして…
それでも、当時私も興味を持ち、色々調べたりしていました。

防老穴は、この閻三針で使われていたツボのひとつです。

ちょっと話が逸れていますので、この辺にしておきます。
この話にご興味のある方は、以前に私が書いた記事のリンクを貼っておきます。

以前にやっていた治療院の時に書いた記事です。

「エンサンシン」でググると、昔撮った私の動画も出ますね。
興味のある方はご覧下さい。

防老穴の美容鍼

ツボの名前が、もうアンチエイジングそのものですよね。
美容鍼では外せません。

閻先生が、脱毛症を老化そのものと考えていた事が伺えます。
私は、頭髪のケアの為だけでなく、退行性病変に広範囲に使えるツボだと考えています。

従って、美容鍼の分野でも非常に効果的なツボなのです。

しかし、この防老穴は、とても小さなツボです。

薄い頭皮の中にポイントがあり、正確な運針が求められます。
近くに非常にメジャーで使いやすい百会穴があるので、なおさら分かりにくいのだと思います。

しかし、しっかりと防老穴に針先が当たれば、百会に勝るとも劣らない響きが得られます。
そこまでやれば効きます。
逆に、正確に当てないと効かない様です。

多少適当でも効果のある百会穴とは大分違います。

まとめ

老化防止は、鍼灸師だけでなく、世界の医療人の悲願と言っても過言ではありません。
それを、防老穴だけで実現出来る訳がありません。

しかし、こうしたツボを使い続けていると、ほんの少しづつだとしても、悲願成就に近付いている実感があります。

偉そうに書きましたが、私も防老穴を完全に使いこなしてる訳では無いです。
とても奥が深く、キリがない世界です。

それでも、かなり効果的なツボですので、当院にお越しの際には、是非体験して頂けたら、と思います。