大泉井頭針灸院

美容鍼のツボ 魚腰

【美容鍼のツボ】魚腰(ぎょよう)Ex-HN4 〜 目をパッチリ大きくなる!

今回は美容鍼を行う上でのツボのご紹介です。
通常の使い方ではありません。
今日のツボは、魚腰穴です。

魚腰(ぎょよう)Ex-HN4

美容鍼のツボ 魚腰


奇穴」という正規の経絡の分類には入っていない経穴の魚腰穴ですが、使用頻度はかなり高いのではないでしょうか。
そういう意味では、以前に解説した太陽穴と似ています。
特徴的な位置にあるので、認知されやすいツボでもありますね。

魚腰穴の場所

眉毛の中央に取ります。

眉毛の形は人それぞれなので、瞳の直上を目安にします。
眼窩、という眼球が入っている頭蓋骨の穴の縁で、少し凹みを触れると思いますが、そこです。
グッと押すと痛い所です。

魚腰穴の効能

目の疾患に使います。
もちろん疲れ目にも良いですね。

その他、三叉神経痛、顔面神経麻痺にも良いツボです。

それから、経絡には属していないですが、所属するとしたら木経の胆経になるでしょうから、運動性の不調に効きます。
従って、眼球の運動の不調に使うと良いと思います。

魚腰穴の美容鍼

美容鍼として魚腰穴を使う時は、私は目をパッチリとさせたり、目を大きくする、目付きをキリッとさせたりする時に使います。
いわゆる目力アップの鍼ですね。

眉毛の中央の魚腰穴をそのまま使う事もありますが、殆どの場合はもう少し下方を使います。
大体5mm程下でしょうか。
これは、その方の眼球の出っ張り方や、目蓋のたるみ方によって異なります。
触ってみないと分かりません。

目蓋の形によっては、更にもう少し外方に打つ事もあります。
こうなると、もう魚腰穴とは言えないかも知れませんね。

非常にデリケートな場所で、出血もしやすく、痛がる場所なので繊細な運針が求められます。
でも、非常に良く効くポイントです。

当然、鍼管を使って弾入は出来ません。
刺入もコンマ2〜3ミリで十分です。

絶対に無理に強い鍼をしてはいけない場所です。
自信の無い方は試さない様にお願いしておきます。

まとめ

ご同業の方の中には、なんて所に打つんだ、と思われた方もいるかも知れません。
でも私は十数年、このポイントを使い続けていますが、問題になった事はありません。
ですが、難しい場所なのは理解しています。

他の鍼灸師に教えた事もありましたが、誰も出来る様にならなかったですし、数ヶ月間訓練を続けても出来なかった者もいました。
この世界では、珍しい事ではありませんが、そういった事を踏まえてご理解頂ければと思います。