今回のツボ解説は、承泣(しょうきゅう)です。
疲れ目にも良く効く経穴ですね。
足の陽明胃経(ST)の最初の経穴です。
眼球に近いので、使い方に気を付けなくてはなりませんが、目の疾患全般に使えるツボです。
承泣(しょうきゅう)ST1

デリケートな場所なので、内出血し易く、鍼治療では注意が必要です。
眼球を傷付けたら大変ですしね。
ご自分の指で刺激する場合にも、眼球を圧迫し過ぎないように気を付けて下さい。
承泣穴の場所
瞳の真ん中の瞳孔の真下にあります。
目の下側の骨の縁です。
触ると僅かに骨の窪みが触れると思いますが、そこが承泣穴です。
承泣穴の効能
目の疾患全般に使いますが、特に疲れ目から来る目の充血に良く使われます。
その他、眼精疲労、眼筋痙攣、かすみ目にも良いです。
美容分野では、目の下の弛みやクマ、くすみなどにも効果的。
私は、個人的には、美容鍼ではあまり使わないのですが、美容マッサージのツボとしては良いですね。
セルフマッサージ
自分の指の腹で、優しく押してあげましょう。
人差し指が使い易いと思います。
眼球を刺激するのは良くないので気を付けましょう。
院長お勧めの揉み方は
人差し指の腹の親指側を使います。
泣き真似をする様な格好で、人差し指の横側で承泣穴を探ります。
骨の窪みに指を当てて、ごく軽く押圧します。
そこから、軽く外側に引っ張る様な方向に承泣穴を引き上げます。
それ程極端に引き上げるのでは無く、指の腹の外側が、承泣穴から外れない程度の距離を引き上げるのです。
5mm程度でしょうか。
上手く出来れば、両側同時にマッサージする事も出来ます。
疲れ目対策だけで無く、美容マッサージとしても期待出来るやり方です。
とにかく、強い刺激は良くないので、それだけは気を付けてマッサージをして欲しいと思います。