鍼治療の鍼は、日本では一般的に「管鍼法」と呼ばれる鍼管を使って刺鍼する事が多いです。
管に入った鍼をトントンと叩いて刺入する方法で、痛みが少なく初心者にも打ち易い、という事で広く普及しています。
江戸時代に日本で開発された方法です。
私も、身体に打つ鍼は、この管鍼法で刺鍼する事が殆どです。
でも、フェイシャルの美容鍼では、どうも上手く行きません。
皮膚に鍼が入り過ぎてしまうのです。
身体の鍼に比べると、刺入の深さが圧倒的に浅いので、管鍼法では雑になり過ぎてしまいます。

そこで、顔に打つ鍼では、鍼管を使わない事にしています。
特に、目の周りの鍼については、これで上手く行っています。
もちろん、少ない刺激でも効果はバッチリです。
細かい話ではありますが、お客様に痛い思いをさせない為に、創意工夫を凝らしていると言いたかっただけでございます。