大泉井頭針灸院

輒筋穴(大泉井頭針灸院)

【ツボ解説】輒筋(ちょうきん)胸の痛みや苦しさにお悩みなら

今回のツボ解説は
輒筋穴
です。

輒筋(ちょうきん)GB23

足の少陽胆経に属するツボです。
前回、淵腋穴の解説をしましたが、輒筋穴はこのすぐ近くで効能も似通っていますが、折角ですので改めて解説いたします。

輒筋穴(大泉井頭針灸院)

輒筋の場所

腋窩の真下(中腋窩線上といいます)約9cmの淵腋穴の前方下方約3cm、第4肋間にあります。

輒筋の効能

基本的には前回解説した淵腋穴と同じで、肩こり、五十肩、胸痛、肋間神経痛などに使います。
場所も近いですし、同じ経絡上の隣のツボになっています。
私の実務上でも淵腋穴と輒筋穴の区別はあまり意識せずに、反応を見て適宜使い分けていることが多いです。

しかし、全く同じというわけではなく、輒筋穴は淵腋穴より胸の症状に使われる事が多いです。
心窩部の痛みや胸脇苦満(きょうきょうくまん)と言われる症状によく効きます。

輒筋と胸脇苦満

胸脇苦満は、季肋部から脇腹にかけての圧痛や膨満感、息苦しさを訴えられる症状です。
昔からよく見られる症状なのですが、最近は特に多くなっていると感じます。
ストレスが原因となるともいわれていて、東洋医学的には木経の変動なので胆経の輒筋穴は非常に使い勝手が良いです。
特に右側の胸脇苦満には良く効きます。

因みに左側の胸脇苦満は、消化器系の負担が原因になっていることが多く、また別の処置も必要になります。

ところで、こうしたツボの解説では、便宜上、病名とツボを結びつけて説明する事が多いですが、
鍼灸の臨床上では身体全体のバランスのなかでツボの取捨選択を行います。
ツボは、個別の症状に個々に対応しているものではありませんので、柔軟に考える必要があるのです。