今回のツボ解説は
大椎穴
です。
前回の身柱穴に続いて、後頚部の中央のツボです。
場所が近いので共通点もありますが、違うツボなので使い方は異なっています。
大椎(だいつい)GV14

身体の後面中央を流れる督脈に属するツボです。
非常に使われる頻度の高いツボですね。
大椎の場所
第7頚椎棘突起と第1胸椎棘突起の間。
頭を前に倒した時、後ろに一番出っぱる大きい骨の直下にあるので分かりやすいです。
大椎の効能
このツボはとにかく呼吸器と免疫に強く関係しています。
したがって、咳や熱などの風邪をはじめとする感染症、アレルギーや皮膚炎などの免疫系の症状に効果を発揮します。
そして、それだけでなく鬱症状にも使える便利なツボです。
前述した身柱穴との使い分けですが、例えば風邪の治療ならば、ザックリ言って、子供なら身柱、大人なら大椎を使います。まあ、実際は年齢だけで分けているわけではないのですが、結果としてはこうなることが多いですし効果もあげています。
若干乱暴な様な気もしますが、そう思っても問題無いかと思います。
脱毛症の治療にも…
以前の肩井穴の解説で、
「肩井はカッとなりやすい女性の薄毛に使う」
というお話をしたと思いますが、怒らずに凹んでしまうタイプの方には、この大椎穴を使います。
あくまで補助的な使用ではあるのですが、上手く使い分けることで脱毛症の治療に役立てることができるのです。